「道は開ける」という本の紹介③アンドレ・モーロワの言葉

私が不安神経症を克服し、社会人となった後も「どうしてこんなことが起きてしまったのだろう」と思えるような問題が、人生には何度も発生するということを知りました。

「どうして自分だけにこんなことが起きるのだろう。」
「あの時、○○さんが余計なことを言わなければ、こんなことにはならなかった」
「あの時、自分がこんな選択さえしていなければ・・・・」
「あの時、自分がつい口がすべってしまって余計なことを言ってしまった」
「自分が言ったウソが、かえって問題をこじらせてしまった」

「・・・・・」

など、悔やんでも悔やみきれないことが人生にはたくさん起きるということを知ったのです。その一方で、人生の大きな問題が起きても、冷静に一つ一つクリアしていく人も一定数いる・・・・ということも分かったのです。

もっと極端なことを言うと、全く同じ問題が起きたとしても、解決できる人と解決できない人に分かれる・・・ということが起きているということです。

その違いはどこから来るのでしょうか。

問題を正しく解決に導く人とは

問題を解決できる人は能力的に優れているのでしょうか?環境が恵まれているのでしょうか?周りが助けてくれるのでしょうか?

 
いえいえ・・・・・・

問題を適切に解決できる人は、問題を次の3ステップに確実に分解し実行できる人だと私は考えます。これは、「道は開ける」にある「悩みを分析する基礎技術」の冒頭にあるテクニックです。

ステップ1:事実の把握
ステップ2:事実の分析
ステップ3:決断、そして実行

「そんなの当たり前だ、やっているよ。何も新しいことはないさ。」と思われるかもしれません。

本当でしょうか?

事実を把握する、とは?

「事実の把握をちゃんとしているけど、問題解決が前に進まない」と主張する人は、アンドレ・モーロワ(今は亡きフランスの小説家)の言葉が、目を覚まさせてくれるかもしれません。

「われわれの個人的な願望に合う事柄はすべて真実のように思われ、そうでないものは、われわれを激怒させる」・・・・・です。

 
事実の把握の段階で、個人的な願望に沿っていないという理由で「2プラス2は5」などとと言い張っても、問題が解決に向かうどころか、もっとこじれるのは目に見えています。

問題が発生したとき、その問題が自分に都合が悪いからという理由で、それを避けて対応しても、周りが不信に陥ってしまいます。

問題を改善するどころか、逆にこじらせるのです。

自分の運命を呪いたくなるような出来事は、実は誰の身にも起こることなのです。そのような悲惨な状況に陥ったら、「そのようなことが起きるのは自分だけでない」、と割り切りましょう。そして、起きたことを受け入れ、自分に都合の悪い事実にも目を向けてみましょう。

それができたとき初めて、自分の身に起こっている不幸の無限ループから脱出できるようになるのです。これは、虚言癖も同じです。

私はこの「アンドレ・モロワ」の言葉のおかげで、自分が窮地に陥った時、何度も冷静になることができました。

とてもつらいことですが、「自分を激怒させているものが、事実だったらどうするか?」ということに目を向けることができれば、問題解決に向けてコンパスが正しい方向を向いたことになります。

みなさんも、考えが堂々めぐりしているときは、「自分に都合のいい事実だけを集めようとしていないか」と自問することで、解決への方向転換ができるようになるかもしれません。これは、虚言癖のループに陥っている人には朗報かもしれません。なぜなら、「問題を正しく把握するかどうか」は、目の前の相手に気を遣うことなく自分ひとりでできるからです。

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ミツヲ

ミツヲ

コンサルタント養成の通信教育を経て、「人と人との結びつきの大切さ」 「歩み寄ってお互いの接点を見出すことの大切さ」を学びました。 問題や悩みに向き合うことは大変ですが、行動すればきっと一歩前進します。

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