虚言癖は、人生の長い積み重ねで形づくられる

虚言癖は、パーソナリティ障害のB群に近い行動パターンを持つことを、前回の記事で述べました。

ウィキペディアにも記載がありますが、パーソナリティ障害は性格の障害ではなく、行動の様式の障害です。精神医学で認められる症状と照らし合わせてみても、虚言癖はそれらしい疾患症状にはあてはまりません。脳の障害とは違うのです。

虚言癖をパーソナリティ障害の視点で考える

そう考えると虚言癖も、性格の障害ではなく、行動の様式が著しく偏ったもの、ととらえた方が自然かもしれません。虚言癖も他者との関わり方や生活の様式がかなり平均からずれているからです。

虚言癖は、嘘を何度も繰り返すことによって、習慣化してしまったもの・・・・と考えた方が、理解しやすいし、対処もしやすいでしょう。習慣となっていることは無意識にできてしまう状態ともいえるので、本人も人知れず悩んでいることが多いのですから。

いずれにせよ、個人的あるいは社会的にかなりの苦痛をもたらしているものには、改善のための対処が必要です。

原因は分からないことが多い

で、虚言癖の改善を考えたとき、どこに原因があるか特定できれば、本来ならば症状の改善をどうしたらいいか、対策も立てやすくなるはずです。しかし、原因を特定できるのは、残念ながら希なケースとなっています。

原因が特定できにくい理由の一つは、原因となるものが、その人の青年期から幼少期まで遡って初めて分かるようなことが多いからです。

幼少期に、母親に虐待されて育ったことがトラウマになっている・・・とか・・・
青年期に、周りから全く認められなくてつらい思いを重ねてきた・・・とか・・・です。

心のトラウマが解消しないまま、何度も何度も繰り返され、習慣化してしまったケースが多い、と私は考えております。

見た目に分かるのは、ほんの氷山の一角で、根深いところに、虚言癖の根源がある・・・と思った方がいいかもしれません。

時間はかかるが、根負けしないこと

そんな状況の中で、虚言が日常化している人を改善に向かわせる必要があります。解決のゴールは、本人が嘘をつかなくなることでは、ありません。嘘をつかずに生きている人など、だれもいないからです。

ゴールは、周りの受ける苦痛もしくは本人の苦痛がなくなった時です。

いずれにせよ、放置で自然に改善する見込みは薄いです。そのためには時間と、温かい周囲の関わりが必要な場合が多いでしょう。信頼できる医療機関やカウンセリングを受けるのも、一つの手かも知れません。

注意すべきは、成人になってからパーソナリティ障害が起きているケースも中にはあるということです。こちらは、医学的な対処が必要な場合があります。脳の機能の異常が疑われるケースです。この場合も、専門機関への相談は必要になってきます。

 

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ミツヲ

ミツヲ

コンサルタント養成の通信教育を経て、「人と人との結びつきの大切さ」 「歩み寄ってお互いの接点を見出すことの大切さ」を学びました。 問題や悩みに向き合うことは大変ですが、行動すればきっと一歩前進します。

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