認知の歪みとは?

「認知」という言葉を心理学的には「ものの見方、考え方」ととらえるということを前回書きました。認知の仕組みについて、今回は脳の処理能力的なことも踏まえ、認知の歪みについて書こうと思います。

脳の処理能力

そもそも、脳の情報処理能力は、1秒間に4億ビットです。ですが、このペースで情報を脳にため込んでしまうと、3分~4分で脳の処理能力がパンクする、そうです。

では、どうしてパンクしないのか・・・・と、いいますと、脳は意識的にいらない情報を捨て、情報をより分ける仕組みを持っているのです。意識的に処理される情報は何ビットかというと、たったの2000ビットなのです。後は、意識的に捨てられてしまいます。

99.9999%の情報は捨てられてしまうのです。その情報をふるい分けている仕組みとは、RAS(毛様体賦活系)というものです。

RASとは

RASの詳しい内容については触れませんが、このRASが人間の脳で処理をするために残す部分をフィルタリングしてくれています。

RASが働かないと、脳は数分でパンクしてしまいますから、RASは認知のために大切な機能なのです。

RASのおかげでその人にとって、有益(と思われる)情報が脳に届き、後のどうでもいい(はずの)情報は瞬時に捨てられるのです。

ただし、情報のより分けは、その人のRASに何がプログラミングされているかで、違ってしまいます。悲観的な人は、悲観的な情報ばかりRASが拾ってきます。

たとえば野球観戦をしていて、チャンスを逃した場面を見てしまうと、早々と「負けた~」と思ってしまうようなことが起きます。

何度も何度も経験して、脳が真実だと思っているものをRASはふるい分けてくれるのです。しかし、RASはその人にとって都合のいい情報だけを残し、後は切り捨ててしまう働きが強力なので、使い方を誤ると、とんでもない方向性に行ってしまう諸刃の剣でもあります。

まとめ

RASが際限なく都合よく情報を集めた結果・・・・それが宗教問題や民族紛争までつながってしまうことさえあります。

その人が信じていることなので、なんとも言えない部分もありますが、RASに合わないものを極端により分けてしまうと、どのようなことになるか、毎日の新聞を見ていて実感される方も多いはずです。

RASが正しく機能している時は情報を「正しく認知」してくれますが、そうでないときに、「認知の歪み」が生じるのです。

次回は、「認知の歪み」にはどのような種類があるのか、書きたいと思います。

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ミツヲ

ミツヲ

コンサルタント養成の通信教育を経て、「人と人との結びつきの大切さ」 「歩み寄ってお互いの接点を見出すことの大切さ」を学びました。 問題や悩みに向き合うことは大変ですが、行動すればきっと一歩前進します。

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