自分を見て欲しくて虚言癖になってしまった友人達との付き合い方(体験者の声)

【case1】虚言癖かと思える同級生の話


学生時代、すぐに嘘をつく虚言癖かと思える同級生がいました。

例えば「昨日、噂の店に行ってきたよ。いや、うまかったー」等というと「あー。あそこなら俺も行ったよ。大したことなかったな」という具合に口調から明らかに嘘とわかる嘘を平気でつくのです。

彼は自分をよく見せるためなのか、このような明らかに嘘とわかる発言を多くしており、実際周りからも「あいつの言い分は信頼できない」と思われていました。

どれも大したことはない、小さな嘘なのですが、なぜそんな嘘をつくのでしょうか。

嘘をつく=自分をよく見せるための努力?


虚言癖であれば性格が悪いのとは違うので、一体なぜ彼はそんなわかりやすい嘘をつくのかと考えていたのですが、どうやら自分をよく見せるための彼なりの努力だったのではないかと感じるようになりました。

彼の実家はご両親ともに働いていて忙しく、彼自身が妹さんの面倒を見ていたそうです。

しかし、どうしても妹さんの方が年齢が下であることや女の子であることなどから、ご両親は妹さんに注目することが多かったそうです。

そのため、どちらかと言うと彼は疎外感を感じており、一生懸命自己主張をして自分を見てもらおうとしたのだと話してくれたことがありました。虚言癖はこのようなきっかけがあるのかなと感じたものです。

パーソナリティー障害等も関係している?


もちろん、パーソナリティー障害等もあるかと思いますので、こればかりが必ずしも原因とは言いませんが、一生懸命「自分を見て」「話を聞いて」などと考えた結果、虚言癖にたどり着いてしまうこともあるのかもしれません。

そうなると、なかなか大変だと思います。

人のバックグラウンドを探るといいかも?

というのは、虚言癖は周りからもなかなか理解されないものがありますし、「あいつは嘘つきだ」と思われてしまえば、ますます周りが離れてしまう可能性もあると思います。

しかし本人は「自分を見て」「話を聞いて」と限られた方法で努力をしているだけなんですよね。

実際に嘘をつく人はなかなか大変ですが、もしもわざと嘘をついているような感じはしない、本当はいい人なんだけどと思ったら、その人のバックグラウンドを探ってみると良いかもしれません。

【case2】成績は優秀な高校時代の友人


私の高校時代の友人が虚言癖?な感じでした。決して馬鹿な人間ではないのに(むしろ成績は優秀)小さな嘘を非常によくつくのです。

あの映画見た?と聞くと「見たよ。俺にはあんまりおもしろくなかったな」等というのです。

最初のうちは、よく分からなかったのですが、段々と「実は嘘」ということが非常に多いことに気づいてからは「聞く事自体」を止めるようにしました。

もし、そこで突っ込みを入れるように詳細な質問をすると、すぐにバレてしまうので「つまんないから、途中で帰ったから知らない」等という言い訳をしてくるので、そういうのを聞きたくなかったからです。

最初は「話を合わせようとして嘘をつくのかな?」と思っていましたが、あることで彼が嘘をつく根本原因が分かったような気がしました。

友人の母親が言った事で原因が判明!


ある日、彼の家に遊びに行った時のことです。彼は用事で出かけており、すぐ帰るとのことで待たせてもらうことにしました。

すると私にお茶を出してくれた彼のお母さんが言うのです。「いつも言ってるのよ。あなたはいつも良い服を着ているって」それを聞いた私は不思議に思いました。

高校生である私はお金があるわけでもなく決してお洒落な趣味もありません。適当に母親が買ってきた普通の安物を着ているだけでした。

自分の「見た目・容姿」にコンプレックスがあった?

その時にある光景を思い出しました。二人で学校から電車で帰る時に反対側の窓ガラスに私達二人の座っている姿が映っていましたが彼は顔を少し伏せ気味にしているのです。

つまり、「窓に映る自分の姿」を見ないようにしているのです。

その時は「なんでかな?」と思っただけでしたが彼のお母さんの言葉と重ねてみると、彼は自分の容貌に劣等感を抱いているのではないかと思えたのです。

そう考えてみると全ての小さな嘘は、その劣等感から「私に負けまい」として、ついているものであるように思えたのです。

友人に対抗心を抱いていた?


そう考えてみると納得できる節が多々ありました。そうなると私には「何ら解決策も対応策もない」ありません。

そして虚栄心から付いている嘘も多々、あることが分かりました。高校3年になり大学への内申書をもらう時期がきました。

私は分相応のところを選んでいましたが彼が選んだ大学はなんと東京芸術大学。

彼は絵を描くのが趣味で自慢でもあったのです。そして私に「まぁ受けて見なきゃ分からないけどね。そこそこ自信はあるんだけど」と言います。

しかし私は知っていました。美術の先生が授業中に彼に向って「おまえ、案外にデッサンはだめだなぁ」と言っているのを。

嘘を暴いても友人を追い込むだけ

当然ながら受かる事はなかったようです。なぜなら彼は他の普通の大学に行ったからです。

しかし、今にして考えてみれば私は彼の小さな嘘で実害を受けた訳ではありませんし、きっと根拠を持って彼がついた嘘を指摘しても彼を追い込むだけで何の利益にもなりません。

むしろ嘘だと分かっていながえら「へーそうなんだ」と調子を合わせてあげれば済むことですから。

大人になっても嘘をつき続けた友人


現在、彼も私と同じ63歳のはずですが連絡はありません。

大学卒業後に父親のコネで行政法人に入り結婚もしたけれど、行政法人は10か月で止めてしまい結婚も1年も持たず離婚したとのこと。

一度だけ連絡があり「今度、個展をやる予定なんだ。決まったら招待状を送るよ」というものでした。結局、招待状は来ませんでした。けれど私には分かっていました。個展をやること自体がいつもの嘘なんだろうな、と。

これが虚言癖の末路?対応策はある?

その後の彼の消息は知りませんが、あまり良い噂は聞きません。嘘を付くのが日常的になってしまったら社会生活は、きっと破綻するでしょう。

つまらない虚栄心や劣等感は「自分が自分の中で作り上げた価値観」です。残念ながら彼には、その価値観を変える機会は訪れなかったようです。

このような方々と接していく過程でもしも「なぜ嘘をつくのか」がわかったら、少しばかり付き合いやすくなる気がします。

あなたも同じような事に悩んでいるようでしたら、縁を切るか、もしくは専門家の方に「友人との付き合い方」を聞いてみるといいかもしれませんね。